日本の競馬は、世界的に見てもレベルが高いことで知られています。しかし、日本の馬が海外へ、もしくは海外の馬が日本へ来ると、まったく違う結果が出ることも多いのです。日本と海外では細やかな違いがあります。その違いを知ることでスポーツベットアイオーの競馬などでも役立ていきましょう。
世界ランキング
馬のセリが世界共通でできるように、世界共通基準が作られました。以前はレースのレベルをG1、G2、G3で区別しています。しかし、国による強さの違いも考慮に入れるべく、パートで分けるようになったのです。
世界的にレベルが高い国をパートI、次にレベルの高い国がパートII、それ以下がパートIIIです。また障害競走をやる国はパートIVとしています。
日本も2007年にパートIとパートIVの国として仲間入りしました。アメリカやイギリス、ブラジルなどもパートIに入っています。つまり日本とアメリカのG1レースは同じだけ強いということです。
しかし、それでもなぜ海外の馬は日本で本領発揮しにくいのでしょうか。
大きな違いは芝
日本ではスピードが求められているのに対し、ヨーロッパではスタミナやパワーが重視されています。その理由は日本と海外で使っている芝が違うからです。
日本は人工的に作られた芝が多く、芝は短く、密度が低くなっています。つまり馬にとって走りやすい芝なため、スピードの速い馬が有利です。
しかし、ヨーロッパでは元々あった芝を生かしています。芝は長く、密度も高いため、馬が走るときに地面を蹴る力が必要なのです。雨が降れば、日本の芝以上にぬかるむため、持久力のある馬が勝ちます。
そういった特性から、世界的に有名な馬が日本で結果を残せないことはよくあるのです。
日本と海外の競馬による違い
海外といっても国ごとに違うため、一概には言えません。ただし、海外の馬と比べて日本ではスピードを重視している面や参観者が競馬を見やすい面、馬に賭けている金額などが違うといえます。
やはり大きな違いは使用している芝で、あとは文化や歴史面による違いが多く見られるでしょう。以下では日本と海外の違いを比べてみました。
日本と海外の競馬による違い:
日本 | 海外 | |
賭ける面 | ||
入場料 | 安い | 高め |
馬の順番枠 | 馬の背番号に合わせて順番が並ぶ | 背番号とは関係ない。総合的な情報から順番枠を決める |
コース面 | ||
コース | 小回りコースが多い | 日本に比べて緩やか |
芝 | 軽い芝を使用(野芝) | 重い芝を使用(洋芝) |
ダート | 砂が主流 | 土が主流 |
レース | 芝が主流 | アメリカではダートが主流、ヨーロッパでは芝が主流 |
レース | ||
競争 | 平地競争が主流 | イギリスでは障害競走が主流 |
レース賞金 | 高い | 日本に比べて低い |
その他 | ||
勝負服 | 馬主ごとにデザイン決められる | 日本に比べて自由 |
調教師 | 皆一緒 | ランク分けがある |