2022年11月には映画『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』が公開予定の人気作品『転生したらスライムだった件』。2021年にはアニメ第2期も放送され、ゲームそして映画、様々なメディアで注目を集めている作品です。
今回は、そんな人気作品『転生したらスライムだった件』の魅力に迫っていきます。
『転生したらスライムだった件』の作品概要
本作は「転スラ」の愛称で知られている、伏瀬原作の異世界ファンタジー作品です。転スラ 漫画やアニメで知られている本作ですが、元は小説投稿サイト「小説家になろう」で投稿されていた小説が原作です。
書籍化に伴い、担当編集者の指摘から改稿をしたため、現在ではWEB連載版は『転生したらスライムだった件』関連作品の「プロット作品」という位置付けになっています。
転スラ あらすじ
運悪く通り魔に刺されて命を落としてしまう三上悟。意識が朦朧としていく中、誰かの声が聞こえてきます。目を覚ますと、そこは見知らぬ洞窟の中。現状が飲み込めないまま自らの姿を確認する彼が見たのは、ゲームの序盤で登場する魔物の「スライム」でした。
転生した先の洞窟内で初めて出会ったのが、「無限牢獄」に囚われていた暴風竜・ヴェルドラでした。意思の疎通を可能とするヴェルドラと名前を交換し「リムル=テンペスト」の名を得た三上悟。リムルは、ヴェルドラを始めとした仲間や配下を増やしながら、自らの国を築き上げていきます。
『転生したらスライムだった件』の6つの魅力
①異世界ファンタジー作品の中でも独特
転スラは、最近話題の「異世界もの」。ほとんどの異世界ジャンルの作品同様に「小説家になろう」が原点となっている作品です。
「なろう系」と呼ばれ人気の高いジャンルですが、本作は他の作品とは異なり主人公は人間ではなく「スライム」へと転生します。結果的に主人公がとても強いのに変わりはありませんが、「異世界」でありながら、最弱の魔物と連想される「スライム」への転生。これだけでも興味をそそられますよね。
②まるでゲームのような演出
育成要素のあるRPGゲームでは、新しい技を覚えたり、進化をしたりと様々な要素がありますよね。
転スラでは、主人公のリムルを含め、登場する転スラ キャラクターたちが成長し、時に進化を遂げます。そして新しい技を覚えたり、リムルの部下として様々な称号を得たりと、ゲームのような演出が時折登場します。
進化などの要素が組み合わさっているのは、「魔物」という存在ならではのものなので、従来の異世界マンガなどとは違った魅力です。
③リムルの主人公無双
「なろう系」ならではというイメージの「主人公無双」が本作でも垣間見えます。本作の主人公・リムルは、作中でも最高クラスの能力保持者。その能力のベースとも言えるのがユニークスキル「大賢者」と「捕食者」です。
ユニークスキル・大賢者
この「大賢者」は端的に言えば「解析」する能力です。時には高度な魔法もものの数秒で解析し、習得することが可能。他にも、敵の解析をし弱点や倒し方、時には日常の生活物資なども作れちゃう反則級のスキルです。
ユニークスキル・捕食者
取り込んだものの性質や成分を分解することで、能力や姿かたちを真似ることができます。人の姿なったり、翼を生やして空を飛ぶことだって可能です。様々な大きさや強さの敵が出てきても、解析し吸収することで自らの力を手にするリムルの姿に惹かれていく読者も多いと思います。
④国への発展と政治的要素
リムルは、洞窟から出て最初に交流したゴブリンの村をベースに、様々な魔物が共存できる国を建国することを目標にします。そして、ベースのゴブリンの村があるジュラの大森林で自らの国を建国し、「ジュラ・テンペスト連邦国」と名前をつけます。
小さな村から街へ、そして街から国へと住人たちや新たな仲間達と共に国をつくりあげていきます。時には、隣の国との外交や商談、様々な政治的要素も織り込まれているのも魅力のひとつです。住民の大半が魔物を占めていますが、人族との国交を深めてからは、人族の住民も多くなっているため、人間と魔物が共存する理想郷のような場所になっています。
⑤多種多様な転スラ キャラクター
転スラは、性別を問わず人気の作品になっています。その理由としては、個性的なキャラクターという点が挙げられます。主人公であるリムルは「スライム」ですが、時には可愛らしい中性的なキャラクターにもなります。
その反面、ベニマルやソウエイなどの男性キャラクターはかっこよく、性格もイケメンです。シオンやシュナのような女性キャラクターは可愛く描かれ、それぞれが独特な性格をしています。魅力的なキャラクターたちが登場するというのも転スラの魅力と言えます。
⑥細部まで考え込まれた転スラ キャラクター
転スラ キャラクターは、リムルとその仲間、配下達を含め数多く登場します。日常系のエピソードでは、それぞれの役割や仕事などの描写があったり、時にはどのような心境なのかなど、他のキャラクターにも焦点が当たります。他にも、本編では描写のない裏での仕事などはスピンオフ作品にて登場するほど、細部まで考え込まれた作品となっています。
最後に
今回は、来月に劇場版が迫った人気作品『転生したらスライムだった件』について紹介しました。
転スラは、日常シーンも多く、クスッと笑えるエピソードも満載ですが、迫力満点の戦闘や言葉を失うようなシリアスなシーンもあります。読み始めたら、夜更かししてしまうほど読者の心を掴む様々な要素が詰まっている作品です。
転スラ アニメ第3期が期待されている現在ですが、まだ読んだことのない方は、転スラ 漫画や小説版もおすすめします!