【カタールW杯】モロッコがベスト4!予想外の結果だった出場国は?

アルゼンチンの優勝で幕を閉じた、カタールワールドカップ。下馬評を覆す躍進を見せた国もありましたよ。

今回は、予想外の結果を残した2022年ワールドカップ出場国を紹介します。

アフリカ勢初の4位!大躍進を果たしたモロッコ

最も世界を驚かせた国は、やはりモロッコでしょう。これまでの歴史の中で最高記録は1986年に一度だけあったベスト16、2002年~2014年までは4大会連続で予選敗退を喫していました。

しかし、カタールワールドカップでは36年振りのグループステージ突破を果たしたどころか、アフリカ勢初のベスト4で大会を終えましたよ!

躍進の裏にあった監督交代劇

実は、モロッコ代表はワールドカップ本戦まで残り3ヶ月というところで監督を交代していたのです。元々監督を務めていたヴァイッド・ハリルホジッチさんは親善試合への出場を拒否したモロッコの主力、ハキム・ツィエク選手らを代表から追放していたのです・・・。

後任となったワリド・レグラギ監督は追放されていた主力をメンバーに召集し、万全の態勢で本戦に臨むことができましたよ。

波乱のグループステージ、驚愕の一位通過

グループFでの初戦・クロアチア戦をスコアレスドローで切り抜けたモロッコは、二戦目でFIFA世界ランク2位、強豪ベルギー相手に2対0で大金星。この勝利は、モロッコ代表にとって実に24年振りのワールドカップ本戦での白星でした。

グループステージ最終戦のカナダ戦でも2対1で勝利したモロッコは、2勝1分負けなしという堂々の成績でグループステージを一位で突破しました。勝ち点1の差でベルギーをかわし、二位で突破したのはクロアチア。ベルギーはまさかのグループステージ敗退、こちらも予想外の結果だったと言えるでしょう。

スペイン、ポルトガルにも勝利して堂々のベスト4入り

グループステージを一位通過した結果、決勝トーナメントでは初戦から優勝経験もある強豪・スペインと対戦することなったモロッコ代表ですが、スコアレスで120分を戦い抜き、PK戦で守護神・ブヌ選手が相手のシュート三本全てを止める大活躍。モロッコ初のベスト8進出を決めました。

準々決勝、ポルトガル戦でも1対0で勝利し、アフリカ勢初のベスト4に。準決勝のフランス戦では0対2で敗北、3位決定戦で再び相まみえたクロアチア相手にも1対2で惜しくも敗れたものの、誰も予想する人がいなかったほどの素晴らしい成績を残しました。

ドイツとスペインを撃破!アジアトップの成績を残した日本

史上初のベスト8を期待されていた日本代表でしたが、最終的にベスト16で大会を終えました。しかし、他国のサッカーファンから見ると、この成績も予想外だったと言えるでしょう。その理由は、グループステージで戦った相手国にあります。

日本が戦ったグループEは、コスタリカの他に優勝経験国であるドイツ、スペインが名を連ねる「死のグループ」とも呼ぶべきグループでした。そのグループステージで、日本はまさかの一位通過を果たしたのです。決勝トーナメントではクロアチアに敗北、ベスト8は逃したものの総合順位では9位とされ、アジア勢ではトップの成績となりましたよ。

混乱必至?波乱の結果となったグループE

更に驚くべきは、日本代表はグループステージで2勝1敗、その2勝をドイツとスペインの両強豪国からもぎ取ったことです。初戦となったドイツ戦では2対1、最終戦のスペイン戦でも2対1で勝利しましたが、コスタリカ相手には0対1で敗戦しています。

コスタリカは1勝2敗でグループE4位となりましたが、1位となった日本からのみ勝利。1位と4位の勝ち点差がたった3であり、最終戦が行われている間には全てのチームにそのまま両試合が終わればグループステージ勝ち抜けとなる瞬間があったという、大混戦のグループとなりました。ドイツがグループステージで散るという結果も予想外だったと言えるでしょう。

優勝したアルゼンチンに勝利したサウジアラビア

日本のドイツ撃破など、カタールワールドカップが始まった当初は「番狂わせ」が何かと話題になりました。その最たる例が、アルゼンチンに勝利した「サウジアラビア」です。

グループCの初戦で対戦した、アルゼンチンとサウジアラビア。前半にPKのチャンスからメッシ選手がシュートを決めアルゼンチンが先制したものの後半にサウジアラビアが逆転。なんと90分の試合でサウジアラビアが放ったシュートの数は僅か3本、にもかかわらずアルゼンチンの攻撃をなんとか耐え凌ぎ、サウジアラビアが大金星を挙げたのです。

グループステージ突破は叶わず

1994年に初めて本戦に出場し、ベスト16に残ったサウジアラビア。以降は毎度グループステージの壁に阻まれており、2010年と2014年に至っては本戦出場も叶いませんでした。初戦でアルゼンチン相手に勝ち星を挙げた際には、アルゼンチンを応援する人々たちの誰もが28年振り二度目のグループステージ突破を期待したことでしょう。

しかし、現実は厳しく、サウジアラビアはグループステージ1勝2敗で4位となり、この1勝のみで大会を終えることになりました。ですが、アルゼンチンが大会を通して勝利を譲ったのもまたサウジアラビアのみでした。

最後に

今回は、カタールワールドカップ出場国の中で予想外の結果を残した国を紹介しましたよ。

まさかの大躍進を果たした国や、大金星を挙げた国。いずれの国も、次回大会での更なる活躍が期待されますね。